Fuck'n cool, JAPAN!!

わけのわからない国、だとか。
 
 



 
 
大学一年の英語の授業で、「あなたが考える日本の魅力は何か」という質問があった。
英語で返答しなければいけなくて、しどろもどろに「伝統と最新の技術とが混在しているところ…でしょうか…」と述べたのを覚えている。正直、自分の中ではいまだに明確な答えが出ていない。
 
それでも、数年東京に住んで、掛け値抜きにおかしな国だと思うようにはなった。
神社の隣に寺、その隣にでんと建ちそびえるモダンなデザインビル。プリウスが世界で何万台売れたとかのニュースの直後に、忍たまのアニメ。ドラえもんが出す道具は竹とんぼを模した「タケコプター」。市井のラーメン屋には「半ライス」。ニュースの終盤天気予報、最後に来るのは血液型選手権。「伝統的な和のテイストでロハスなサマーバケーション☆」というキャッチコピー。「Chanko Dining 若」。
新しいもの古いもの、二つのもの双方を「日本らしい」と形容できるものの、その二つが文化的に地続きとは簡単には思えない。水と油がケンカせずに当然のように街にあふれている「日常」は、なかなかやっぱり妙ちきりん。
 
「和」の文化は「プラス」の文化(「和」=足し算の結果)、魅力を感じれば何でも自然な形で吸収し、新たな調和を生み出す。
気持ちが穏やかになる「和む(なごむ)」、は奥が深いことばだと思う。