結核は、

今も世界の人口の1/3が感染している深刻な病気なんです(ただし9割は発症しません)。
 
 



 
 
ハリセンボンの箕輪はるかさんが隔離入院から復帰したけれど、「申し訳ありませんでした」はいらないと思うな。「ご迷惑をおかけしました」という事実の断りだけなら構わないとして、安易な謝罪会見は結核に対する社会の偏見をさらに強めるだけ。著名人の責務として結核に関する正しい知識を世に伝えてくれればよかったのに、と残念に感じる。他の結核感染者のためにもね。
これを好機にと結核関連の団体がハリセンボンの事務所に働きかけて医師や専門家と一緒にPRするとか、他に何か建設的な望ましい社会的広報はできなかったのかなぁ。感染した本人に非は無いんだから、もっと違った対処の方法はあったんじゃないかと思う。
ハリセンボンの結核のことが最初にニュースになった時にも、たとえば「とくダネ!」では小倉さんは冷静に「今でも多いんだよね。まぁ別にあわてなくていいでしょ。」的コメントをしていたけれど、「結核菌を持ち込むなんてなんて奴だ!どう責任とるんだ!」的にただ批判をまき散らす人も多かった。ブログやmixiを覗いても意見は両極端。世の中変な方向に火がつくとやっぱりこわいな…と感じたのをよく覚えている。
 
結核は感染、発症、排菌のそれぞれの段階で社会的な危険度がまったく異なる。日本でも年間3万人が発症していて、感染者はその何十倍もいるといわれる。排菌を始めた後だって自然に症状が治まる人もいるから、今健康状態の人だってむかし誰かに菌を移してしまっている可能性だってある。これだけ世にあふれた病気でも、菌の感染力は高くない。それに効果的な薬も今ではたくさん存在する。だからむやみに騒ぎ立てる必要は無い。
 
新型インフルエンザもそうだけれど、何事も正確な知識で適切かつ冷静に行動したいものだ。
 
参考として。
結核にかかってしまったので、結核について調べてみた」
http://travel-lab.info/tech/pblog/article.php?id=205