『星野富弘全詩集〈1〉花と』星野富弘

多くの言葉はいらない。
星野富弘全詩集〈1〉花と
星野富弘さんは、事故で肩から下が不随になってしまった詩人の方。詩だけでなく、詩画家として有名です。花の絵を中心にした綺麗な水彩画は、カレンダーで毎年よく見かけます。口でペンを加えて線を引いたり彩色をしたり。人間の持つ表現力には、驚かされます。
星野さんを知ったのは小学校の頃だったと思います。担任の先生から星野さんの話を聞かされて、決して諦めないかっこ良くて果てしない生き様に、強く感銘を受けたのを覚えています。
この本は、そんな星野さんの全集です。二巻目の『空と』とセットで、ちょうど二年前に出たものです。
絵ももちろん素晴らしいのですが、自分が一番好きな詩は「いつか草が」。草が風にゆれるのを見て、弱さを感じることもあれば強さを感じることもある。そんな、孤独感と前向きなまなざしが入り交じった強くて優しい素敵な詩です。他の作品とあわせて、ぜひ見てみてください。
 
群馬には富弘美術館があるそうです。(http://www.tomihiro.jp/
 
星野富弘全詩集〈1〉花と
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