『COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン)JUNE 2007』講談社

世界視点の国際ニュース。
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2007年 06月号 [雑誌]
クーリエ・ジャポン』は、海外メディアのニュースを翻訳して載せている冊子。17年前にフランスで発刊されたのが始まり。本屋で目に付いたときには、ついつい買ってしまいます。
記事や訳語のセレクション過程で一定の編集バイアスはかかるだろうけれど、既存の一般的価値観に他の価値観をぶつけて対立構図を意識的にでも作ろうとしている、そんな好戦的な編集姿勢が自分は好きです。世界が見た日本を、一冊の中に多角的に散りばめる。日本のメディアだけに触れていたのでは気づかないニュースや視点を、政治記事や文化記事を中心に、世界あちこちの新聞や雑誌からセレクトしています。
日本の新聞もはじめは海外新聞の翻訳から始まったようですし、ジャーナリズムの原点に立ち返ろうということなのでしょうか。ありのままを伝える。記者本人は語らずに、事実を事実のまま届ける姿勢。いまのメディアには意外と備わっていない取り組み方です。
この『クーリエ・ジャポン』、3月までは月2回発売の雑誌でした。それが今月5月から月刊誌になって新装刊再登場。
新しい話題への対応の早さも好きだったので発刊頻度が落ちるのは残念ですが、中身の充実を考えると仕方ないんでしょう。きっと、月刊誌のメリットを活かしてくれるはず。ぜひぜひ、見つけたら手に取ってみてください。
今回の表紙は、世界中のたくさんの国旗の色をぐーっと引き伸ばして作ったカラフルなもの。眺めてて飽きない。
 
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2007年 06月号 [雑誌]
(画像をクリックすると、本の詳細<Amazon.co.jp>が見られます。)