大学講義のオープン化

okapia2007-12-11

『Keio University SFC Global Campus』
http://gc.sfc.keio.ac.jp/
英語のタイトルがついていようが、慶應義塾大学の日本語サイトです。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスSFC)で行われている、講義共有プロジェクト。学外からでも受講できる講義がいくつもあります。もちろん毎週更新。慶應では、5年以上前からこうした取り組みを行っているようです。
 
外国の大学では講義のオープン化に関する取り組みが盛んですよね。
まさに「フラット化する世界」。アフリカの片田舎からアメリカのコロンビア大学の講義を受けられる世の中。「知のグローバル化」、「ITによる教育格差の是正」…何とでもキャッチコピーは浮かんできますが、どこの大学のサイトも英語外国語。英語で頭すっきりと受講できるだけの英語力を、是非身につけたいものです…。
 
ところが、このSFCのサイトなら、もちろん日本語。
好きな講義を好きな時間に、言葉や単位を気にすることなく聴くことができます。わーい。
 
全ての大学で、せめて各学部各学科トップ3ぐらいの講義は公開しても良いのに。
大学の一番のウリは「知」なんでしょ?
建物やら教授の顔やら、「知」の入れ物だけチラチラ見せられても心は動きません。
 
 
あ。
一応、ペアで早稲田大学も。高校生向けの模擬講義です。
早稲田大学体験Webサイト - 学問を知る』
http://taiken-waseda.jp/gakumon/index.html
比較的若くてやる気のある先生が駆り出されているようですね〜。
 
でも、やっぱりあれだな。
 
ウェブ公開用の講義録画だと、教授の熱が全く伝わってきません。機械の音声を聞いているみたい。
知識の棒読みだけでは、絶対に「知」には結実しない。そんなことなら、練り込まれた勾玉の文章でいっぱいの著書を読む方がずっと楽しい。カメラ一方向だけでなく、受講者みんな教室いっぱいに撒き散らされる熱気や覇気を感じるためには、せめて普通の授業の録画にして欲しいなぁ。と思うところです。
 
『MIT「熱血物理学教授」の講義ビデオが大人気』
http://wiredvision.jp/news/200801/2008010921.html
MITで人気のレービン先生。いい!
 


 
(画像:http://www.flickr.com/photos/30604043@N00/36795534