刺身?

okapia2007-04-28

自分は刺身が好きなんですが、何故「刺身」というのか語源を調べてみました。ずっと昔からの疑問です。
刺すというよりも、あれは「切り身」だろうし、いつどこで誰が何を刺しているのかさっぱり分からない。そもそも、「刺す」っていうことばがそれ程縁起の良いイメージではないから、何でだろう…というもやもやが以前から消えません…。
 
では、調べた結果!
 

「サシミ」(刺身)の由来は?
指身、指味、差味とも書く。もとはオキナマスといって、魚肉を薄く切ってナマのまま食べる漁師の即席料理であった。平安時代に、切った魚の身の名が判るように、そのヒレを飾りのように身に刺したことからサシミと呼ばれるようになり、醤油の発達とともに広まった。
(参照:http://www.tokaisuisan.com/qa/qa.html

 
ほほぅ!本当に刺していたんですね。
「オキナマス」とは「沖膾」。なますといえば、味噌和え的なイメージなのですが合っているでしょうか…。昔だと冷蔵設備が不十分だから、沖で獲ってすぐに塩気のある調味料でなます風の和え物にした…ってことかなぁ。その上で魚の種類が分かるよう、御膳に出すときに尾を突き刺す!
味でも調理法でもなく、身に刺したその一瞬間を切り取って料理の名前にするなんて、なかなか粋な名前です。お酒のスクリュードライバーウォッカにオレンジジュースを混ぜるときにねじ回しのドライバーを使った)とも似ています。
ことばの使い方は世界の切り取り方なわけで、語の意味するところだけでなく、その物の生まれた瞬間をも伝えてくれる、すごくビジュアルな記念写真になるんだなとあらためて感じました。
 
実際、この写真の御作りでも、尾っぽが垂直に刺される形になっていますね!そっかそっか〜。
 
(画像source:http://www.yunphoto.net/jp/photo.html