100日目

okapia2007-05-24

このブログは、今年の2/14(バレンタインデー)に始まりました。今回の記事で、ちょうど100日目。
純粋な「日記」ではありませんが、ものを書くことを100日も続けたのは生まれて初めてのような気がします。公開型という性質から、記事を載せることに常に緊張感がありました。今でも、できる限り読み返して、慎重にUPしています。こうした作業を続けてやってきたことで、ちょっとした修行にもなりました。
何か物を見て、読んで、考えて、選んで、捨てて、その上で他の人に説明、紹介、意見する。しかも、伝える対象・伝わる対象は不特定多数。ブログを何百日何千日続けているような方からすれば鼻で笑われてしまうのかもしれませんが、ブログを書くプロセスには、リアル世界での日常生活ではなかなか経験できない奥深さと思考のスピード感があります。ただ個人的な日記を書くことと比べても、非常に中身の濃い体験です。
何日か更新が滞ることもありました。その分、後日多めに更新するようにしました。忙しいから更新できない、を言い訳にしてしまうと、ブログはきっと簡単に終わってしまいます。
それに、忙しくて頭がフル回転しているときに書いた記事の方が、後から読み返したときに興味深かったりします。思考途中の考えや、まだ結論が出ていない問題、そうした内容の方がブログに載せる価値がありました。暇なときに書いた記事や、自分の中で常識になっているような内容をぐだぐだ並べたような記事は、いま読むとあまり面白くありません。すっかり固まって出来上がった考えや、信念みたいに強固になっているような強い思いは、いくら書いても自分の成長に繋がらない。まだ考え途中で、反論を受けてもその意見を柔軟に吸収していけるような状態、そうした中途半端な思考状態ほど、ブログに反映させる甲斐があります。
反論を受けるくらいの極論だったとしても、中途半端な同意を受けるための無難な意見より、ずっと有意義。いま考えていることを載せて、反論をもらって自分自身の成長に繋げたいなと思っています。
ブログは、信念や確固たる意志を載せるよりも、思考や意思や成長を表現する場所。固まったものは、きちんとした形のウェブサイトで広めればいいわけですし。
これからも、このブログと自分の思考を大切にしていきたい。まだ繋がっていないものをたくさん集める。それはきっと、どこかで一気に繋がる。思ひ出すとは忘るるか、思ひ出さずや忘れねば。思い出したくないから、書く。忘れたくないから、書く。
 
(画像source:http://www.flickr.com/photos/99912865@N00/204239787