「八丈方言資料」

okapia2007-06-26

「八丈方言資料」
http://www.international.chiba-u.ac.jp/kaneda/hachijo.html
八丈島の方言で語る物語を動画で見られるサイト。
 
八丈方言は日本三大方言の一つ。
ちなみに他の二つは、本土方言と琉球方言琉球方言は沖縄の言葉だとすぐに分かるとして、本土方言というのは何か。本土方言は、東北弁やら関西弁やら九州弁やら、日本の中のその他ほとんどの方言を含む概念です。他の地域の方言と構造がかなりの程度異なるけれども別言語ではない…、というような分け方をするそうで、日本語を大きく分けると「本土方言・琉球方言・八丈方言」の三つになります。アイヌ語は明らかに構造が異なるので、別分類。それでも分け方はいろいろあるようで、暫定的な「三大」ではあります。
 
八丈方言は古代の言葉が残っていて、音の一つ一つがすごくかっこいい。ぜひぜひ上のサイトで実際に動画をご覧になってみてください。ヨーロッパの言葉みたい!
「おじゃる」や「たもれ」みたいな言葉が普通に出てきます。「おじゃる」を使っているのは今ではおじゃる丸ぐらいだと思っていました。ごめんなさい…。風流で綺麗な日本語を、ずっと残していって欲しいですね。
 
関連する他のリンクもいくつか挙げておきます。

http://www008.upp.so-net.ne.jp/ohwaki/hougen.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E4%B8%88%E6%96%B9%E8%A8%80

用言の終止形と連体形の区別があり(本土方言ではほとんど区別がなくなっている)、特に「行こ時」「高け山」のように特殊な語形(万葉集の東歌にもある)が残る。係り結び(連体形・已然形結び)も残る。また否定の助動詞「にす」(「ず」は古くはこの形であったといわれる)に由来する形など、文献に残るよりもさらに古い段階の語形を留めている点で特異である。

 
(画像source:http://www.flickr.com/photos/71481771@N00/259423013