『Kudryavka00』『まんがサイエンス2』(あさりよしとお)

okapia2007-08-05

いのちの向こう側へ。
まんがサイエンス (2) (ノーラコミックスDELUXE)
 
『Kudryavka00』
http://ubonpage.at.infoseek.co.jp/Kudryavka.html
地球の衛星軌道にのった最初の生き物、犬のクドリャフカ(Kudryavka《もしくはライカ》)を悼むFlashです。
1957年に打ち上げられたスプートニク2号。乗っていたのは犬のクドリャフカ。ロケットは最初から地球に戻れない設計になっていたため、クドリャフカは死にました。
どの時点で死んだのか、どのように死んだのか、については諸説あります。歴史の真実は歴史の中にしか無いから、自分には分かりません。
それでも、宇宙開発のために消えていったいのちの象徴として、クドリャフカをただ想いたい。クドリャフカの他にも死んでいったたくさんの動物、人間がいたことも忘れない。
 
クドリャフカを知ったのは中学生の頃に『まんがサイエンス2』で宇宙船特集を読んだときです。
戻れないロケットはただのミサイル。ミサイルの発射方向・方法を変えたものが、ロケット。戦争と宇宙開発は紙一重。それを読んでどうしようもなく苦い気持ちになったのをよく覚えています。
最後まで答えが出ない、ぐるぐる。いまでも、テレビでロケットの打ち上げを見るとミサイル、ミサイルの発射を見るとロケットや天の川が頭に浮かんできます。ロケットとミサイルでぎちぎちに満たされて、すごく窮屈な頭の中。
 
真っ黒に輝く宇宙がいのちの向こう側にある深遠な世界のような気がするのは、決して間違っていない感覚なのかもしれない。
 
参考サイト→Wikipedia ライカ(犬)
 
(画像source:http://www.flickr.com/photos/51035573981@N01/415221441
 
まんがサイエンス (2) (ノーラコミックスDELUXE)
(画像をクリックすると、本の詳細<Amazon.co.jp>が見られます。)