『災害伝承情報データベース』

okapia2008-05-01

『災害伝承情報データベース』
http://www.saigaidensho.soumu.go.jp/
消防庁が主催している、災害伝承情報のデータベース。
災害に関する言い伝えや起きた災害に対する教訓等の情報を、地域別災害別で分類しています。信憑性が不確かなものもあるでしょうが、どれも興味深い内容。こういうのが好きな方はハマってしまうかもしれません。
 
たとえば、自分の地元秋田のものだと、

烏が川下を向いて泳げば大洪水がある。
【内容】烏が川下を向いて泳げば大洪水がある。
【ポイント】洪水の前兆現象を示唆(因果関係は不明)
団体名:鹿角市
内容種別:言い伝え
災害区分:洪水(水害)
所在都道府県:秋田県
出典情報:鹿角市史(第4巻) 第8章 暮らしの中の民俗知識 第3節 予兆と俗信(p607〜611)

文化元年 象潟大地震
【災害名】文化元年 象潟大地震
【発生日時】1804年(文化元年)6月4日
【被災地】秋田県にかほ市象潟町ほか
【災害の概要】死者 366名
 住家被害 7,726軒以上
【教訓等】
・ 倒壊した家屋から人々を救い出すことができたため、まさかり、のこぎり等を必ず用意しておくこと。
・ この地震の数年前に町の背後にそびえる鳥海山の噴火があったことから、噴火後は地震に用心する。
・ 出水や流水が少しぬるみだしたり、「金気くさく」なったら、数日後にも地震がある。
団体名:にかほ市
内容種別:語り継がれる災害
所在都道府県:秋田県
データ形態:文献
出典情報:象潟町史 通史編上
編集・発行:象潟町 平成14年3月31日発行
発生年月日:1804年(文化元年)6月4日

のような感じです。
 
「ツバメが低く飛んだら雨が降る」ってのが有名ですね。
エサになる虫の羽が湿気で重くなるから低く飛ぶ→それを追いかけてツバメも低く飛ぶ
でしたかね。これにはある程度因果関係があります。
 
「七夕にはいく粒かでも雨が降る」は、因果関係は無いんだろうけど、なぜか納得してしまう(笑)
たしかに毎年必ず雨な気がします。織姫と彦星は今年も会えなかったねー、って。(地球、しかも日本の雲なんか関係なく二人で勝手にラブラブしてるんだとは思いますが)
こういう非科学的な話が特におもしろい。
 
因果を決めるのは誰?
人が世界をつくっているのか。世界が人をつくっているのか。
私は、私にさえなりきれない。