夕顔とすごす夏
もう旬になったのか、八百屋のユウガオがよく目につくようになった。
「味噌汁」といえば、自分の中で間違いなく上位にくるのが、実家で食べていた「ユウガオと油揚げの味噌汁」だ。
丸型ユウガオではなく、楕円形の長いユウガオがいい。個性的なフォルムで、なんだか独特の情緒がある。八百屋で見かけるたびに買おう買いたいと考えるものの、日本野菜的に規格外なあのひどい大きさ(大きいものだと1m!)を独りで調理する自信も無いので、どうにも未経験である。保存にも悩むし。
聞くところによると、長ユウガオを盛んに食べるのはどうやら一部の地域に限られるそうだ。あんなおもしろい野菜を食さないなんて、世の人々は人生を損している。
そんな自分もトウガンの良さがわからない。食わず嫌いとかでなく、なじみが無かった。ささっと料理して、誰かおいしく教えてほしいものだ。
調理前のひんやりとしたつや肌、独特の食感と、夏によく合うさっぱりとした味が好きだ。アサガオ・ヒルガオ・ヨルガオはヒルガオ科、なぜかユウガオだけがウリ科。そんな仲間はずれ感も魅力をまとう。
ぜひ今年の夏はユウガオと仲良く過ごしたいなと思っている。
蒔いちゃう?