季節の匂い

一定の量しか頭には記憶できないという考えもあれば、大量に頭の中には入っているけどうまく取り出せないだけ、なんて話もあったり。
自分は後者の方が正しいような気がします。要は思い出させるきっかけの問題。目に見えるものや匂いは、忘れていたはずの記憶の鍵。環境の変化は頭の中に大きな影響を与える。鍵が新しくなれば、開ける扉もどんどん変わる。心がどこにあるのか知らないけれど、頭は心に強く結びついていると思うから、回りまわって環境の変化は心の在り方にも影響を与える。
季節の匂いはもうすっかり春で、他の季節なら絶対思い出さないような記憶が、冬篭りから目覚めるように思い起こされます。出会いと別れの季節だから感傷的になっているんだろうか。
　
（画像source：http://eyes-art.com/pic/）