悪石島2009年問題

okapia2007-08-11

鹿児島県悪石島(あくせきとう・あくせきじま)の2009年問題について、忘れないうちにまとめておきます。
 
最近話題の島。2009年7月22日に21世紀最長の皆既日食が日本で見られますが、その一番のスポットになりそうなのがこの悪石島。皆既日食が見られる皆既帯の中心がこの島を通っていて、最も太陽が欠け、最も長時間日食を見ることができるのだそうです。
 
しかし、この島には問題があります。
 
なんと島の全人口77人!
島面積は、国際大会で使われるサッカーグラウンドとほぼ同じ。宿泊施設は数件の民宿のみ。
 
2006年3月の皆既日食では、エジプトの町に世界中から7万人が集まりました。ましてや2009年は今世紀最長の皆既日食。サッカーグラウンドとは違って島には家や木々もあるわけで、押し込めばいいというわけにはいきません。
悪石島がいったいどうなるのか想像がつかない。
テレビのニュースでは、ドイツなどから既に下見に来た人がいたとか。いくらでも出すから泊めてくれ!とのこと。島の人の「どうしよう!悪石島が沈んじゃうよ!」という言葉も、当事者になったらと思ったら笑えません。
大規模な宿泊施設を建設したとしても、皆既日食は今回しかチャンスが無いわけで、いずれ不要になってしまいます。人数をさばけたとしても、ゴミ、トイレ、事故…等々、はっきり言って処理しかねる問題が無数にあります。入島税をとったとしても、そうした問題の解決はお金だけでは難しいですよね。
村や県などの自治体がどう動くのか、注目しています…。
 
悪石島の島名の由来も気になるところですが、

地名の由来
「島のあちこちに石があり、崖から落ちてきそうだから」「平家の落人が、追手が来たがらないような名を付けた」など諸説ある。

ぐらいしか分かりませんでした。不思議な名前。
 
 
2006年3月、エジプトの皆既日食の映像です。こんなに綺麗だとは思わなかった。日食に恋焦がれる人が世界中にいるのも分かる気がします。
 


 
 
(画像source:http://www.flickr.com/photos/99796131@N00/129370310