『昭和の日オフィシャルサイト』

okapia2008-06-26

『昭和の日オフィシャルサイト』
http://www.429jp.info/
財団法人国民精神研修財団に事務局を置き、「昭和の日」普及委員会が運営する、昭和の時代を見つめ直すためのサイト。変わった企画だけど、見やすくよくまとまっています。
 
4月29日は「みどりの日」から「昭和の日」へ。「みどりの日」は5月4日です。
みどりの日」が4月だった時代を知っていて、しかも誕生日が「みどりの日」に近かった自分は、まだ「昭和の日」に馴染めません。
昭和だけ特別扱いでずるいなぁと思いつつも、日本の祝日は抽象的なものが多いので、今日は何を考える日なのかを多少でも具体的に表現したのは悪くないことかなーとも感じています。
 
昭和の日思い出エピソード、大賞は水泳で様々な記録を打ち立てた古橋広之進の話。

敗戦によってうちひしがれていた1年後の同じ夏の昭和22年8月9日、11才の私は農家でありながら、日々食事することが精一杯であった。地球という大きい世界から狭い袋小路に追いやられた日本は、すっかりプライドをなくし、何一つ世界に誇れるものはなかった。そんな時に、日大の学生古橋広之進という選手が、全日本選手権大会400m自由形世界新記録を出したというニュースを、ラジオで聞いた。信じられないニュースであった。世界で一番ということも、それ以後23回の世界新記録樹立、さらに昭和24年8月16日には、全米水泳選手権の3種目で世界新記録を樹立して、本当だとわかった。嬉しかった。やっと世界の末席に日本人が認められた気がした。橋爪選手も加えたこの活躍は、意気地をなくした自分に目をさまさせてくれた。日本人も世界で競えることがわかり、とても嬉しかった。自分も努力しなければと思った。今もあざやかによみがえる思い出である。

古橋広之進の活躍は、自分はリアルタイムでは知りません。が、高校の時の体育で書いたレポートで自分は古橋広之進にスポットを当てたので、知識としては若干あります。敗戦後の日本を勇気づけた世界記録の数々には感服します。
 
日本が世界の階段を駆け上った昭和の時代。
時が離れれば離れるほど、歴史の価値は輝くものです。
昭和ブームは懐古主義的で好きではありませんが、せめて4月29日には日本の歩みを大切に考えたいと思います。