ポスター、第一声なく 無風半世紀続く姫島村長選 無投票は“暗黙の了解”

okapia2008-11-07

http://s03.megalodon.jp/2008-1112-1610-14/www.nishinippon.co.jp/nnp/item/56345
大分県姫島村長選挙は、1957年以来15回連続の無投票当選だったそうです。
父が7期、子が7期、1期4年とすれば、親子2人で56年。
人口2500人の村とはいえ、ちょっと異常。
 
無投票当選は、悪政が続くから問題というよりも、対立意見を公に表象することができなくなることが問題。
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どちらも勝者は同じではあるけれど、その後の政治に及ぼす影響力、政治を通して生まれる権力の強さはまったく異なる。
 

……だが、熊雄氏を知らない世代が増えた近年、村政の信を問えない不満がくすぶり始めているのも事実だ。

 村で生まれ育った40歳代の主婦は「対立候補がいたら、反対票がいくらあるのか知りたい」、50歳代の男性は「村の政策について議論をする場がもっとあってほしい」と言う。

 それでも2人目の候補者は出なかった。「村長を恐れ、対立した意見を出せる雰囲気が村にはない」。村職員はそう打ち明ける。

 2007年4月の前回村議選(定数8)では10人が立候補するなど、過去20年で無投票は1回しかない。最近の国政選挙でも村の投票率は80%後半を保っており、村民の政治参加意識が低いわけもない。……

 
ふむ…。
少しずれるけれど、自分の持論を述べる。
 
選挙の棄権はいけない。好きな候補者がいなければ白紙票を投ずるべき。
棄権と白紙票の違いは大きい。
棄権は既存の政治システムの放棄を意味する。よって棄権者は、政治システムから生み出された結果に対して異論を述べる正統性を持たない。
一方で白紙票は、私はあなた方を信任しません、という政治システムに則った積極的意思表示である。当選者は、自己に対する多数のネガティブメッセージに真摯に向き合わなければならない。
 
この姫島村の例では、こうした政治システムが機能していない。
不支持率(ネガティブメッセージ)を確認するためにも、3期以上無投票当選の場合は信任投票を実施するだとか、住民が自主的に住民投票を行うだとか、以下のロシアの例のような措置を採るべきではないか。

ロシアなどでは立候補者数が定数以下であるか否かを問わず「全ての候補に反対」の投票項目を設け、どのような場合でも信任投票を行う選挙制度を有している。