日本語の難しい言い回しは、Googleで青空文庫を検索

okapia2008-07-12

古め堅めの日本語の熟語用例は、青空文庫で調べたらいいんでない?という提案。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20080625/1005499/
 
そうかそうか、と納得。
いや、これまでもGoogleを使って言葉の用例を調べていたことはあったんだけれども、ちょっと小難しい言葉になると検索しにくくて。
信用性とか、質の豊富さという点で、青空文庫の文章を利用するのは悪くないですね。
 
一応補足すると、
青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/
は、著作権の切れた小説・詩・評論などを全文掲載している電子図書館です。
 
青空文庫を熟語検索するには

"熟語"site:www.aozora.gr.jp

でOK。
 
たとえば、
"矜恃" site:www.aozora.gr.jp
"人口に膾炙" site:www.aozora.gr.jp
"好事魔多し" site:www.aozora.gr.jp
みたいな感じ。
 
便利便利。
 
コロケーションを探すのにも良さそう。
コロケーションとは、単語と単語のよく使われる自然な組み合わせのこと。
たとえば、
辞書→引く。調べる。読む。開く。厚い。
などなど。
辞書にくっつく語なのに「操作する」、「ほじくる」、「広い」、「低い」などではちょっとダメなわけで、そこには一定の法則性が感じられます。
 

検索してみるとそれほどたくさん用例が出てくるわけではないし、名文とはいえ辞書的には間違った用例が見つかることもある。それでも日本語の文章のありかたを考えさせられることが多い。

言葉の使い方は時代とともに移り変わるものですが、語のそもそもの型が分からなければ、アレンジしたり敷衍させたりすることもできない。
活字信者や権威主義者になるつもりはないですが、辞書に載っている用例で物足りない場合には利用してみたいですね。