リバースショット

okapia2007-03-04

「自分が多数派の側にいると気づいたら、もう意見を変えてもいい頃だ」
"Whenever you find that you're on the side of the majority, it is time to reform."
 
マーク・トウェインの遺した名言。好きな言葉の一つです。多数派の中にいることをおかしいと思わなくなったら人間終わり、いつも自分に言い聞かせています。
大多数の意見とは違う視点を常に持ち続ける、正解と思われているものや時の権力を疑う。要するに、ひねくれ続けろということ。多数派は常に間違っている、という思考。
この言葉を守り抜くのは、結構難しい。少数派だった自分が周りを説得することで勝ち得た貴重な多数派のポジション、これも疑う必要が出てきます。今の自分が過去の自分を疑う、未来の自分が今の自分を疑う。心地良い多数派で安住し続けることは、絶対にできない。
けれど、自らのまなざしを大転換させることで得られる視界は、他人の意見にただ乗りするだけではきっと眺められない景色。カメラのリバースショットのように、ででんとひっくり返した風景を自分の力で見通せなくなったら、自分にはモノを言う資格、それ以上にモノを考える資格が無いんだと思います。
(画像source:Wikipedia マーク・トウェイン