読書

雨月と王子さま

「雨月」(うげつ)という言葉があります。 雨のために見えない月を想いながら心の月を愛でること、また、雨雲の隙間から木漏れ日のように感じられる月の光を優しく見守ること、そうした奥深い情緒を表現した「雨月」。 似たようなもので、雲で全く見えない…

みんなで決めよう。次の一手。

"CrowdChess" http://www.crowdchess.com/ 集合知(wisdom of the crowds)で戦うチェス。 参加者はランダムでどちらかのサイドに振り分けられる。 自分が最善手と思う手を手番毎に提案し、集団で討論し、一つの手を決定するために投票を行う。 最も集票力の…

いま、ゆめ、かなう。だから…

『ドリームエクスペリエンス.jp』 http://dreamexperience.jp/ ロマンにあふれた商品をたくさん取り扱っています。 たとえば、 これから開発する「バラ」に恋人の名前を付けることができます! 無人島を自分のものに。王国作りませんか? イケメン外国人と夢…

"FarbTube.com"

"FarbTube.com" http://www.farbtube.com/ どこまでも広がるキャンバスにみんなでお絵かき。 誰かが描いた絵に手を加えたり自分の表現をさらに飾ってくれたり。おもしろい。 世界中誰でも手を加えられるので、ぜひ一度お試しあれ。 これを見ていて思い出した…

The New Colossus

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/11/06メディア: 新書購入: 91人 クリック: 724回この商品を含むブログ (1191件) を見る梅田望夫さんの『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いか…

巻物化する世の中で生きる

昨日のエントリ(『縦書きブログ』Feb.24, 2008)を書いた後、今の世の中も巻物化しつつあるよな、と思うようになりました。 というより、ウェブ自体が巻物の要素を多分に含んでいるから、ウェブによって刺激を受けている「こちら側」の世界も巻物化しつつあ…

『ことばの歳時記』(金田一春彦)

ことばの魅力、春彦ブログ。 ことばの歳時記 (新潮文庫)作者: 金田一春彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1973/09/03メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見る 金田一春彦といえば著名な大国語学者ですが、その春彦がつづる…

『MLEXP. 藤子・F・不二雄の世界』

『MLEXP. 藤子・F・不二雄の世界』 http://www.mlexp.com/fujiko/ 先日、 『SF名文句・迷文句集』 http://dabensya.sakura.ne.jp/meimonku/monku.htm を眺めていました。こちらは、SFっぽい分野からの名文句を集めたサイト。自由に投稿すると、サイト管理…

『わかる国語 読み書きのツボ』

よみかきのー、つーぼっ! 【公式サイト】 3・4年生用→http://www.nhk.or.jp/kokugo34/ja/frame.html 5・6年生用→http://www.nhk.or.jp/kokugo56/ja/frame.html 好きな番組!小学生用と思いきや、大人でも十分勉強になります。5・6年生用の方はテーマのレベ…

『Kudryavka00』『まんがサイエンス2』(あさりよしとお)

いのちの向こう側へ。 『Kudryavka00』 http://ubonpage.at.infoseek.co.jp/Kudryavka.html 地球の衛星軌道にのった最初の生き物、犬のクドリャフカ(Kudryavka《もしくはライカ》)を悼むFlashです。 1957年に打ち上げられたスプートニク2号。乗っていたの…

『長新太の世界』

『長新太の世界』 http://www.geocities.jp/doro2067/ 絵本作家長新太さんについて詳しいページ。 長さんはたくさんの絵本を描かれた方ですので、ご存知の方も多いと思います。オトナには理解しにくい理不尽で突飛なストーリーが人気。理に適った話って、コ…

『ラプンツェル』

「ラプンツェル!ラプンツェル!おまえのかみを、おろしておくれ!」 『ラプンツェル』は日本では『髪長姫』と訳されているグリム童話。2009年にディズニーが映画化するようです(仮題"Rapunzel Unbraided")。ちょっと興味を持ったので、備忘録的にまとめて…

『ピクトさんの本』

愛すべきピクトさん。 「ピクトさん」とは、非常口や標識などに出ているあの人です。あの人が心配でならない、という方におすすめ。非常口の人に絞った概念ではなくて、家電の取扱注意表示なんかに出ているあの人もピクトさん。世の中はピクトさんでいっぱい…

『COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン)JULY 2007』講談社

今月のクーリエは、緑。 クーリエ・ジャポンの7月号です。(参考リンク→クーリエ・ジャポン先月号) まだ全部は読んでいないけれど、なかなか興味深いのがスポーツ関連の記事。 「スポーツ・ビジネス 汗と熱狂のマネーゲーム」と題された特集記事では、転換…

『口語訳 古事記』三浦佑之

日本のつくりかた。 非常に読みやすい『古事記』です。『古事記』はもともと、語り部のおじいさんが周りに昔話を語り聞かせている設定なのですが、「〜じゃった。」「〜しての、」「〜なのかのぅ。」のように、柔らかい語りで現代語訳されています。声に出し…

『フューチャリスト宣言 (ちくま新書)』梅田望夫 茂木健一郎

創造の意志のみが未来を紡ぐ。 インターネットの可能性と人間のこれからの生き方を、梅田氏と茂木氏の対談形式で突き詰めていく。おまけ的に、慶應義塾普通部で行われた梅田望夫特別授業「もうひとつの地球」、横浜国立大学で行われた茂木健一郎特別授業「脳…

『COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン)JUNE 2007』講談社

世界視点の国際ニュース。 『クーリエ・ジャポン』は、海外メディアのニュースを翻訳して載せている冊子。17年前にフランスで発刊されたのが始まり。本屋で目に付いたときには、ついつい買ってしまいます。 記事や訳語のセレクション過程で一定の編集バイア…

『きょうの猫村さん』

エプロンたてむすび。 あらすじ ネコの猫村ねこは、家政婦紹介所「村田家政婦」の求人に応募し、猫ながら家事の腕を認められ住み込むことになった。 それからひと月、家政婦たちともすっかり馴染んだねこに、村田家政婦の奥さんは、犬神家での奉公を言いつけ…

『ピタゴラ装置DVDブック2』NHKエデュケーショナル

はぐるま、はぐるま、ぐるぐる〜。 NHK教育テレビの番組『ピタゴラスイッチ』(参照→公式サイト)の名物コーナー、「ピタゴラ装置」のファンブック。 タイトルにもある通り、これは第二弾です(第一弾はこちら→『ピタゴラ装置DVDブック1』)。 全32のピタゴ…

『大学図鑑!』オバタカズユキ

社会の切り口としての大学案内。 大学入試の参考書コーナーに立ち寄られた経験のある方は、この本をどこかで目にされているかも知れません。2008年度版は全国115校を中心に掲載。各大学ごとに、かなり主観的で具体的な本音の取材がなされています。公式の大…

『レジャー白書』社会経済生産性本部

「余暇」から「人間」が見える。 国民の余暇時間の使い方について、詳細な分析がなされている白書。 最新のものは「2006」です。これまで30年以上継続して発刊されています。「白書」といっても、『経済白書』のように専門的で小難しい内容ではありません。…

『「旅立ちの日に」の奇蹟』卒業式ソング取材班

勇気を翼に込めて。 「旅立ちの日に」の誕生秘話を収録しています。作詞者や作曲者、曲誕生当時の生徒も登場する特集DVDと楽譜付。昨日の記事とジャンルは被ってしまいますが、せっかくの綺麗な桜の時期なので、今のうちに紹介しておきます。 このDVDは、200…

『ウクレレ大図鑑』関口和之

どの子も、可愛い。 古今東西、様々なウクレレ123本を紹介した図鑑。オールカラーで、眺めているだけでまったりしてくるような可愛らしいウクレレ写真がたくさん!一本一本の解説も非常に詳しくて、ウクレレ好きな方は、ぜひ手元に置いて欲しい一冊です。 木…

『閑吟集を読む』馬場あき子

中世の狂気が人間を謳う。 3月も末。一区切りということで、思い入れのある『閑吟集』を出してみます。 このブログのタイトル「思ひ出すとは忘るるか」は、『閑吟集』85番の歌を基にしたもの。「思ひ出すとは忘るるか 思ひ出さずや忘れねば」と続きます。現…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』平野啓一郎

主体的な読書法。 芥川賞作家、平野啓一郎が説く「スロー・リーディング」。 読んで字のごとく、「スロー・リーディング」とは「ゆっくり読むこと」。ただし「遅読」と書くとただ読むのが遅そうなだけで、ちょっとイメージは違う気がします。遅い速いは問題…

『夢は必ずかなう‐物語 素顔のビル・ゲイツ‐ 』小出重幸

「夢」を生み、叶えられる社会とは。 ビル・ゲイツについての伝記。日本人が書いているので、翻訳物に比べて文章がわかりやすい!コンピュータやアメリカの社会背景を詳しく知らない自分でも読めました。逆に言えば、コンピュータに通じている方やマイクロソ…

『星野富弘全詩集〈1〉花と』星野富弘

多くの言葉はいらない。 星野富弘さんは、事故で肩から下が不随になってしまった詩人の方。詩だけでなく、詩画家として有名です。花の絵を中心にした綺麗な水彩画は、カレンダーで毎年よく見かけます。口でペンを加えて線を引いたり彩色をしたり。人間の持つ…

『imidas2007』

躍動感のある一冊。 「読書」に入るのかは分からないけれど、イミダスは毎年買っています。『現代用語の基礎知識』や『知恵蔵』などの類書がある中で、イミダスの何がすばらしいかといえば、そのリアルタイム感。情報の新しさに関しては、他書の追随を許しま…

『ホテル王になろう』中谷彰宏

ホテルはロマンに満ちている。 中谷彰宏といえば、『面接の達人』などの自己啓発本でよく知られた人物。悪く見ればキザな物の言い回しも多い作家なので、もしかしたら苦手な方も多いのかもしれません。それでも、彼の著作には思考のレベルアップのきっかけを…

『下流喰い』 須田慎一郎

貸すも親切、貸さぬも親切。 著者は、消費者金融ビジネスを「悪魔的ビジネスモデル」と痛烈に批判。そのビジネスモデルから生まれた現在の社会実態を「下流喰い」状態と表現します。取材事例の数々が非常にリアル。 「悪魔的ビジネスモデル」とは、顧客が金…